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ナツノクモ 7

ナツノクモ 7 (7) ナツノクモ 7 (7)

著者:篠房 六郎
販売元:小学館
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どうもパソコンが不調な時はIKKIコミックに嵌るようです。
作者はげんしけん同人誌において異彩を放っていた篠房六郎氏。

オンラインゲームがストーリーの舞台
その中で精神動物園、通称「動物園」と呼ばれるコミュニティが存在し、動物園はネット上で擬似家族を形成、擬似的な親役子役を演じる集団療法により心のケアを図る活動をしていた。
ところが、動物園を設置、運営していた男が現実世界で、自分の家族3人を殺した17歳の少年だったこと、さらには動物園内で自殺者が出てしまったことから、一躍カルト的な集団として世間の注目・偏見を浴びることとなる。
主人公はオンラインゲームの凄腕プレイヤー。彼は動物園からネット上で彼らを攻撃する者達から守って欲しいと依頼を受け、相棒のクランクと供に動物園を守ることとなった。
という感じのストーリーです。
といっても主人公が動物園に着くまでに3巻かかりますがw

オンラインゲームが舞台なだけにいかにリアルな世界であっても痛みはないし、死んだところで実際にはどうということないし、いきなりプレイ自体を止めてしまっても本来たいしたことはないはずです。
が、どんなに架空世界が舞台であってもそこで交わる感情は本物ですし、現実世界に居場所のない人にとっては非常にかけがえのない世界なわけで、その辺り登場人物が架空世界でマジになるための要素がしっかり伝わってくるような気もします。
また、架空世界で他人との絆を築いてもそれが自身にとって+になるとは必ずしもいえず、返って現実と仮想世界を混同して毒になることもあるっていう一筋縄ではいかないさ加減がしっかり描写されているのも良いですね。

主人公のトルク、ヒロインのガウル、クロエと皆心になにかしら問題を抱えてるわけですが、7巻の時点でも、クロエなんかは、まだまだなぜ?という部分が多く、また動物園で起きた過去の出来事もいまだにあんまり明かされないのでやきもきするのは良いのか悪いのか。

というわけで登場人物の心理面をかなり掘り下げて描いてくれているので結構面白いです。また相棒のクランク(どう見てもハンターのゲンスルーにしか見えません)が動物園を守るための数々の策略もなかなかお見事で面白い。

登場キャラは主人公の扱う外装、エンジン男を始め、悪魔召喚師やら、暗器使い、大魔導師など色んなキャラが出てくるので戦闘面もまた面白い。
因みに、モブキャラに虎眼先生がいたり、マリア様がなんたらの人たちがいたり、モブでないそれなりに重要なキャラなのに魔法使いでリポタとハーニィと見た目も名前も結構危ないキャラが出てきたり。

以上、ストーリー、バトル、キャラのそれぞれが面白く個人的にはオススメです。キャラ的にはイタカさん(冷徹娘の仮面を被ってますがクランクには剥がされること多し)が一番好きですよ。次点がクランク(腹黒さが好き)。でその次がカツトシ(姉に恐れおののく様は他人事とは思えません)。

あ~なんかこの漫画はもっと色々書きたいのですが伝えたい事がうまくまとまりませんでした。無念。

・WEB拍手レス
俊さん
初拍手ですよ!ありがとうございます。
ツンデレとさせて頂きましたw
上城さんもツンデレにされてましたし。心強い味方が出来ました。
漫画等、参考にされているとは恐縮です。こちらこそこれからも宜しくお願いします。

上城さん
バトン強奪ありがとうございました。
噂のツンデレパソコンってw
いや、PCにツンはいらないですよ・・・ホントに。そしてデレは一体どこに。

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コメント

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