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【新釈】 走れメロス 他四篇

新釈 走れメロス 他四篇 新釈 走れメロス 他四篇

著者:森見 登美彦
販売元:祥伝社
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どうやら自分は森見登美彦という作家にかなり魅了されてしまったようで、この勢いだと、まだ未読の2本も手をつけそうです。

さて、本巻は森見氏が、名の知られた古典的短編の中から、読んでいて何か書きたくなったものを同氏の感性から新たに書き起こした連作短編集です。

題材とされたのは、「山月記」、「藪の中」、「走れメロス」、「桜の森の満開の下」、「百物語」。恥ずかしながら、凡その概要程度を知っていたのは走れメロスくらいなものでしたので、比較して楽しむことはできませんでしたが、それができた走れメロスが最高だったので、その内読んでみようという気が起きたり。
まぁ、元の小説が全くわからなくとも最初に簡単な紹介文があるのでそんなに問題はないとは思います。

それでは以下、各物語毎に色々。
・山月記
早くから自分の才能を信じ、己の方向性を決定付け、将来への道を狭め続けた結果、自分に負けてしまった男の悲しい物語。
自分に負けたと悟った時に訪れる悔恨の様は、多少なりとも感情移入をしてしまいました。もんどり、もんどりと夜中に独り言を叫びながら失踪するなんて傍から聞けば、非常に滑稽ですが、本人から事情を聞けば…
今のところ、太陽の塔、夜は短し歩けよ乙女しか読んでない自分には、全くノリの違う展開に新鮮さを感じました。

・藪の中
真相は藪の中、というわけで、一つの事象から多人数の視点を通して物事の多様性、あるいは不確かさ?を読ませる実験小説…という感じでしょうか。

・走れメロス
本作中唯一のお馬鹿小説。太陽の塔や、夜は短し~に出てくるような大学生が好きな方たちには必読。詭弁論部、象の尻、桃色ブリーフなど夜は短し~とリンクしているのも見所。
もう、本作中ぶっちぎりで好きな作品です。
走れメロスをなぞらえて進んでいくかと思いきや、いきなり前提からうっちゃりやがった!と、もう爆笑。とにかく捻くれた男たちによる捻くれた友情に乾杯!
それでも読み終えると、あぁこれは走れメロスだなぁと異議が全くないと思わせるあたり、すごいとしかいい様がない。とにかく、こういう馬鹿な男達を書かせたら、抜きんでている作家と改めて認識。
にしても、やさしさのチラリズムをやられたら、靡かない男はいませんな。

・桜の森の満開の下
すいません、タイトル自体知らない作品でした。
傍から見て幸せに見えても、本人が満たされてるとは限らない話。走れメロスを読んだ後にこれだと落差がありすぎて困る。

・百物語
今までの登場キャラ集合の巻。特に感想はなし(あれ?

というわけで、巻全体としてオススメとはいきませんが、、個人的には走れメロスだけでも買った分は回収できたかな、と。

・うたわれるものリンク
影の宴さんたまにはシリアス風味でオボロ&ユズハ
ドリグラは夜なべしてる姿がきっと似合う

CAT NOODLEさん兄貴のブログネタ絵、裸王
うたわれ声優陣は仲良すぎ

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