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カタリ・カタリ

カタリ・カタリ―トキオカシ2 カタリ・カタリ―トキオカシ2

著者:萩原 麻里
販売元:富士見書房
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【6/10】

・あらすじ
栗田欄月から行方の分からなかった他の時置師達の情報を得た誠一と眞名。さっそく連絡を取ろうと居所を探す誠一達だが、行方はまったくつかめないままだった。
そんなある日、再び栗田欄月が現れて…
時置師と<対>の運命の物語、完結編。

・なにも打ち切らんでも…
設定が大変特殊で面白かっただけに残念。どんな設定かというと…
常に定員10人の時置師(必ず女性)がいる。
時置師は皆、若返りの呪いがあり、他人の記憶を食わないと若返りすぎて消滅する。
<対>となる男性との間で子をなせば罪を落とし普通の人間になれる。
生まれた子供は必ず女性で時置師となる。
<対>となる男性には瞬間記憶能力があり、時置師は生まれた時から嵌めている時の輪を渡すことで時置師と<対>との関係が完成する。
時置師と<対>は互いを唯一無二の存在として惹かれあう運命にある。
時置師と<対>は突然過去にタイムリープすることがある。
主人公達の特別な設定としては、
<対>のはずの主人公誠一にはなぜか生まれた時から時の輪があり、ヒロインの眞名にはあるはずの時の輪がなく、おまけに10人のはずなのに双子として生まれた異端児だった。
という感じ。
どうして時置師はそんな呪いを受けたのか、主人公達はなぜ他の時置師達とは違うのか、なぜ過去にタイムリープするのか?と様々な謎が駆け足で説明されてしまいました。
それでも全部の謎に答えてるわけでもないんですが、わずか二巻で説明するのがやはり無理すぎたのか、なんとなく説明文が多く急がされてる感じがして泣けます。

・本作で気になるところは・・
なんといっても時置師と<対>が運命的に惹かれあうという点でしょう。
一見、出会った二人が運命的に惹かれあうなら幸せでいいじゃないですか?と思われそうですが、状況によって悲劇をもたらすことは容易に想像つかれると思われます。
まぁそんな強烈に相手に惹かれてしまうからこそ人間ドラマも映えるというわけで、この作者はその辺伏線を張りつつ、うまく料理されてますね。

・けど、
説明台詞が多いということと、物語もなんだか淡々と進む感じがすること、誠一と眞名の会話の掛け合いが全体と比較して少ないことからどうも中盤以降だれてしまうのは否めませんでした。
うーんどうしてもバランスが悪い気がする。でも2巻に限っては打ち切りだけに仕方が無いのでしょうけど・・・

・どう考えてもあざの型の作者です
複雑な設定をある程度読者に理解してもらった上で、面白くなるラノベのはずでした。
あとがきで既に11組の時置師の設定も考えられていたことからも実に残念。
特に欄月の謎が丸投げされてしまったのが実に残念。
個人的には欄月が<対>を殺してしまったのは、<対>が元々は殺したいほど憎んでる相手だったのでは?とか思ったり。親の敵かなんかで、実際に会ったことなくても恨みに思ってた相手が実は会ってみると<対>で、自分の中にある憎しみの心が、強制的に恋心に変わるのがどうしても受け入れがたかったから・・・なんて妄想。
というわけで、ちょっと打ち切りはもったりない作品だったかと。

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