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魔女を忘れてる

Majoamajomao 魔女を忘れてる (Style-F)

著者:小林 めぐみ
販売元:富士見書房
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【6.5/10】

・あらすじ
「――魔女が帰ってきた」
小学校時代の級友、福井伸也のその一言を聞くまで、
永田路洋は、おぞましいあの記憶を忘れていた。
しかし、魔女は死んだはずだ。
必死に自分を説得するも、その言葉を最後に福井信也は殺された。
心臓と右腕を切り落とされて、
魔女の死に方と同じ死に方で。
町では今、連続殺人が起こっている。福井はその4人目の被害者だった。

・追い詰め方が秀逸
佐場の森に住む魔女が死んだのは、永田達が小学6年生だった時で、今から4年前。当時、森を訪れた永田達はほぼ全員、重い家庭問題を抱えていて、そういった事情と、些細な嘘、不幸な偶然が重なり合って悲劇が起きてしまいます。
この悲劇の起こり方、魔女の復活と同時に現在の状況が再び過去の状況と符号して浮き彫りになる今の自分たちの歪みと家庭の歪み、4年前のあやふやな記憶、目の前で起こる不思議な現象、自分の記憶が果たしてどれだけ確かだったのかという不安、部屋の外から臭う何か…と、とにかく主人公達への苦しめ方がうまい。
とても食卓にビールをの作者と同一人物とは思えないぐら作風が違います。

・すべてはこのために
というぐらいのラストににんまり。ある意味、今までの展開はすべてラスト数ページのための伏線だったといえなくもありません。なんとなく、東野圭吾の「秘密」と似たやり方と思ったり。

・というわけで、
なかなか楽しめたんですが、どうにも話の細部に腑に落ちない点というか、分かりにくい点、(例えば、福井はなんで4年も魔女を殺すのを待っていたのか?彼も結局過去を忘れていたから?)がちょくちょくあったのがやや残念だったかな。

・うたわれるものリンク
channelQさん最強ユズリキ計画
またなんつーすごい事を、大変ですが、最後までやり遂げて頂きたい

・イラスト
野良さん長門
その発想はありませんでしたw

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» 小林めぐみ「魔女を忘れてる」 [日々のんぼり]
魔女を忘れてる  小林めぐみと言えば、うちらが高校生の頃にデビューした方で、自分よりも一つくらいしか変わらなかったというので、大変ショッキングだった覚えがあります。  で、当時彼女が出した本と言えば「ねこたま」と「まさかな」、なにげに今の平仮名....... [続きを読む]

受信: 2007年8月15日 (水) 03時24分

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