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カラクリ荘の異人たち~もしくは賽河原町奇談~

カラクリ荘の異人たち~もしくは賽河原町奇談~ [GA文庫] (GA文庫 し 3-1) カラクリ荘の異人たち~もしくは賽河原町奇談~ [GA文庫] (GA文庫 し 3-1)

著者:霜島ケイ
販売元:ソフトバンククリエイティブ
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【8/10】

・あらすじ
下宿することになった空栗荘へ下見に訪れた太一。
空栗荘がある賽河原町でバスから降りると、目の前には魚の顔をした紳士に遭遇。そして立て続けに出会う人に化ける狢や人語を話すカラスにetc。
どうやら賽河原町は人でないものが住む町の模様。
到着した先の空栗荘に住む住人も妖怪に負けず劣らずの変わり者ぞろい。
そんな人と妖怪が共存する賽河原町で太一はこれからの高校生活を送ることになるようだった。

・人と妖怪が共存する町
水上悟志の短編集にでてくる、百鬼町と似た感じでしょうか?
ただ、賽河原町では豆腐を売るカエルなんてのほほんとした奴もいる一方で、人に害をなす良くないものも割りと存在してるのが、違いといえば違いかな。
とかく、こういう妖怪とか、幽霊がでてくる時は、ロジックつーか、法則的なものがあると面白いんですが、この点、本作はそーいうところを満たしてるので好き。例えば、良くないものに不用意に返事をすると危ないといわれ、対処法として「もしもし?」と尋ねると、なぜか人でないものは「もしもし」と繰り返し言葉が言い返せないからそれで判別してね?とかそういう小ネタがあるのは面白い。

・主人公は
過去の家庭環境に問題があって、とある感情の一部が欠落してしまってます。そんな主人公が空栗荘の住人と触れ合うことで感情を取り戻していくっていう流れは、全体として山も谷もあまり感じられないストーリー展開なんだけど、キャラや舞台設定がしっかりしてるせいか、じんわりくるものがあって楽しめました。
空栗荘の住人は、大家、主人公を含め八名いるんですが、内男性が六名(残りの女性の内一人はお婆さん)なんてのが逆に良かったかも。木彫り職人で綺麗なお姉さん古都子、関西弁で霊能者のミヨシ、公務員で金に汚い十遠見、部屋からでてこないタカハシさん、植物と会話のできるレン、市松人形の付喪神なのに実体化すると不思議の国アリスな格好をしてるアカネ、寝っぱなしで悩みのない大家、食事係のお露さんとなかなか個性的。

・というわけで、
あらすじを見て、こーいう世界が好きな方にはかなりオススメです。あとがきを読むとなんだか次巻がでるか微妙な雰囲気ですが、是非続刊希望。
だってまだ主人公の心の問題は完全解決してませんし、まだまだ住人の日常を読んでみたいし、同級生、和泉と太一との絡みがまだ足りませんもの。

・感想リンク
Alles ist im Wandelさん

booklines.netさん

・うたわれるものリンク
ごがつ屋さんうたらじラストゲストゲンジマルアイコン

Gu+さん日記にハクオロさんとウルト

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