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<本の姫>は謳う

〈本の姫〉は謳う 1 (1) (C・NovelsFantasia た 3-2) 〈本の姫〉は謳う 1 (1) (C・NovelsFantasia た 3-2)

著者:多崎 礼
販売元:中央公論新社
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【8.5/10】

・あらすじ
本の中の姫と少年アンガスは、この世界に散らばる46個の文字(スペル)を回収する旅をしていた。かつては天上の楽園に暮らす天使達が滅びた後の日、以後に現れた24個の文字は人の心を蝕みやがては世界を滅ぼす恐れがあるためである。

・文字のない世界
開拓時代のアメリカっぽい世界観な本作ですが、世の中に文字というものが普及していません。代わりに、スタンプと呼ばれる技術があり、これにより人は頭に浮かび上がる映像のような広告や新聞を見て生活しているという、一風変わった設定が面白いですね。

・伏線だらけな第一巻
既に書き終えてるとのことで予定は4巻構成だとか。
物語が、滅日を迎える前の楽園に暮らす「俺」と、現代のアンガスを交互に進めていく形式なんですが、始めはおっくうに思えた楽園の話も次第に緊迫していくから目が離せなくなります。楽園の設定はSF的で、なんとなく銃夢のプリン博士の故郷を思い起こさせられました。

それはともかく、とにかくキャラクターに伏線がありまくり。
特に主要人物のアンガスと姫は伏線の塊のようなキャラなだけに、過去の話と彼らにどう繋がりがあるのか非常に楽しみ。

キャラクターそのものも非常にしっかりしてるかと。
姫は高飛車で、傲慢なんですが、自分を頼ろうとしないで傷を負うアンガスを見て怒ったり目を赤くしたりと非常に可愛らしい。無理をし続けるアンガスにあることを問えない彼女の心境とかは実にいいですね。
そんな姫に執事のように仕えながらもいいようにあしらうアンガスも良いキャラです。姫に救われたことを心の底から感謝しているところとか、一本筋の通った感じが素敵。さらにはお調子者でへたれだけど情に厚いジョニーもよいですね。

・というわけで、
煌夜祭から待ちに待ったぞこの野郎な多崎礼の新作は期待に応える力作でした。既に書き終わってるだけに早く続刊出して欲しいものです。

・感想リンク
好きなら、言っちゃえ!!告白しちゃえ!!さん

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