戦う司書と終章の獣
【9.5/10】
うわー凄すぎる。読者に対する物語の牽引力が半端じゃない!もうページを捲るたびに物語にズルズルと引き込まれてしまいました。
バントーラ図書館を守るはずの衛獣の反乱。これだけでも大事なのに、そんなことは今日これから起こる出来事に比べれば実に些細なことだった…
というわけで、もう圧倒的なまでの絶望感が凄まじい。ハミュッツがわかりやすく教えてくれたバントーラ図書館の真実の歴史、武装司書の存在理由、天国の正体、ルルタ=クーザンクーナという男の話。すべての情報が怒涛の如く流れてきて、畳み掛けるように倒れる人々の展開にもうどうすんだべこれ、と。
ラスボスの正体も、倒す方法も実にベタといえばベタなんですが、そんなこと全くどうでもいいほど勢いがとにかく凄かった。今まで築き上げてきた武装司書やエンリケの頑張り、人と人とのつながりを大事にしてきた戦う司書の物語そのものを嘲笑うかのような圧倒的なラスボスの存在がとにかく凄いとしかいいようがない。
それだけにマットアラストの後悔もホントくるものがある。最後を読むともうBADエンドにしか見えないのだけれど唯一の望みがありそうで・・・
というわけで、非常に面白かったです。次回で最終巻でしょうけどどういう結末を迎えるかさっぱりなだけに実に楽しみ。
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