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ギャグでもシリアスでも感動できるSF短編集「HOTEL」

今年を代表する傑作といっても過言ではない漫画でした。

なんつーか、トトロと火垂るの墓を同時に見た人の気持ちがちょっとわかったような。

圧倒的な画力とストーリーには帽子を脱ぐほかありません。
本作はSF短編集なんですが、とりわけ、金星並みに高熱化する地球が確実視され、種の保存のために建設された巨大な塔に組み込まれたAI、ルイの気の遠くなる一生を描いた「HOTEL」と、まぐろの滅んだ世界でまぐろを復活させようと奮闘する男の一生を描いた「全てはまぐろのためだった」が群を抜いた面白さ。

どちらも傑作だけど個人的にはまぐろが僅差で勝利かな。
あの滑稽だけど偉大で、ギャグだけど感動できるお話は最高に素敵なのです。

ところでこの作者さんヤングキングでヤクザものっぽい漫画を描いてたような気がしたんで、てっきりこっちは原作者がいるのかと思ったら、そうではなかったんでびっくり。

で、調べてみるともともとはSFがやりたい人だったと知って納得。

というわけで、是非とも読んで欲しい一本です。

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