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僕僕先生 【8.5/10】

今は中国の、昔は唐の時代。定年を迎えた県令の子、王弁は自分が真面目に働かなくとも一生を穏やかに過ごせる財産があると悟った時から覚悟を決めたニートと化し、父親の説教をかわしては、穏やかな日々を過ごしておりました。

そんなある日、近くの山に仙人が訪れたと聞いた父親は不老長寿の秘訣を請うべく、しぶしぶ従う息子を使いにやったところ、どうみても少女の姿をとった僕僕先生に気に入られ、旅にでることになったのです。

という感じで始まる日本ファンタジーノベル大賞大賞受賞作。遠くの世界を見てみたいという欲求があるものの、基本無欲で怠惰で心優しい王弁が、ボクっ娘ならぬ僕僕先生との旅を経て、先生に恋をしたり、色々逞しく成長する過程が微笑ましい。

見た目は少女だけれども、老人に変化したり、五色の雲に乗っていたりで仙道を極めちゃってる上に、ホントに女性かどうかも不明な僕僕先生。僕僕先生に惚れては見たものの、軽く何千年単位で生きてるっぽい上にこちら側の心まで読まれてしまう王弁は相手の真意もわからず翻弄されたり懊悩してしまいます。

真意の見えずらい僕僕先生にもたまには驚いたり怒ったり、またまた王弁にたいしてデレてみたり、一緒に温泉に入ろうとしたりで、大変魅力的。そんな二人のやり取りはニヤニヤするしかないんだな、これが。まぁ、狼と香辛料のホロとロレンスの関係が好きならこっちも充分楽しめるかと思います。

旅の道程も、変な仙人や世界を創造した神々に出あったり、人界ではない別の世界にまで行ってしまったりとスケールがデカイ。最後は、綺麗な締め方だったけども、続きが普通に出ているようで驚き喜んだ。

というわけで、オススメ!

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