純潔のマリア
戦争嫌いな魔女マリアは争いを鎮めるため司令官に使い魔のサキュバスを送り込んでは篭絡する淫らな魔女…なんだけど実は本人、処女でウブな魔女でした!そんな感じで、「もやしもん」の石川雅之が描く最新作は、百年戦争を引っ掻き回し英仏にケンカを売りまくる魔女マリアの物語。
基本的なノリは「もやしもん」テイスト。が、やっぱりそこは中世。魔女狩りも当然あって保身や出世のために他人を売る醜い面がでてくるんだけど、そこは神の如く力を行使しまくるマリアの活躍で流血沙汰には到らないから陰惨な展開にはならなかったり。
万能な力を持ちながらもイケメン通信兵への好意を読み落としてウサ晴らしにドラゴン召喚して戦争を掻き乱したり、使い魔にインキュバスを作ったら男の股間は見たことないので常にインキュバスの股間の前にモヤがかかっていたりとシリアスでシビアな世界のはずなのに脱力させてくれます。
そんなマリアを世界の秩序を乱すものとして天上よりミカエルがやってきます。天使側の言い分は確かに一理はあるものの、それに反発するマリアの言い分も実にもっとも。そんなこんなで1巻最終話の「純潔の魔女」によりようやくタイトルの真意がわかる演出は心憎い。と考えると1巻は丸々プロローグともいえますな。
というわけで、面白い。2巻以降話がどういった展開を迎えるかさっぱり読めないだけに続きが非常に気になります。
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