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恋文の技術 【9/10】

京都の大学院研究生、守田一郎は教授の厚い好意によって、能登半島の研究所へ送られることに。無人駅にたどり着き、あれもこれもなく、ましてや自分を暖めてくれる人もいないので、恋しさのあまり京都の友人達へ手紙を送る守田。こうして、彼の手紙弁慶っぷりを如何なく発揮した文通武者修行が始まるのでありました。

やー自分の大好きな森見テイストが詰まりに詰まっていて大満足。偏屈で阿呆な大学生、万歳。今回は、ひたすら守田が様々な人たちへ送る文通の内容のみが章立てて書かれているという変わった構成をしていて、相手の返信は明示されないものの、守田からの手紙により、送り先の人間性が推測できるのがオモチロ可笑しい。

また、送り先の人間同士の隠れた関係性もちらほら垣間見え、その人間関係が複数の手紙のやり取りで立体的に見えてくるのも面白いところ。

最終章での唯一遅れなかった意中の女性へ送った手紙の内容は、恋文とは言い難いものの、手紙を自分もやってみたくなる程度には、真心の篭った内容で、非常にほんわかしましたね。以下は送り先+αの人物紹介

【谷口さん】
守田の研究所先の先輩。自作の不気味なドリンクを飲み、使いどころのない精力を悪戯に増強し続けるマンドリン愛好者。守田の不甲斐なさに不動明王としばしば化す。

【外堀を埋める友】
守田の研究生仲間で親友。マシマロのような男。とある女性に恋をし、何を血迷ったのか恋の相談をモリタにすることに。恋が実るまでパンツを履き替えないと、間違った努力を実行する阿呆な男。とる行動とる行動が裏目ってしまう運のなさはある意味美味しいやつですね。おっぱい星人であることは致し方ないとはしてもストーキングはいけません。

【私史上最高厄介なお姉様】
研究室の先輩で、絶対服従を誓われた女王様。文通の最中に復讐を企てるが・・・

【見どころのある少年】
守田が家庭教師をしていた生徒。勉強嫌いで、数々の家庭教師を撃退してきたものの、最近来た女性教師にはちょっと態度が軟化中。女性教師が森見登美彦のファンと知って脅迫状を送りつけるアグレッシブでませた少年。

【偏屈作家・森見登美彦】
〆切があぶないといいつつ、誰よりも多量に手紙を送り続ける阿呆な作家。

【心やさしき妹】
しばしば人の本質を突くのが玉に瑕なしっかりものの妹さん。それでも高等遊民になりてぇとかいってるおちゃめなところもあり。偏屈作家のファンその2。

【伊吹夏子さん】
守田の意中の君。大学院には進まず、大阪で就職した模様。偏屈作家のファンその3。

というわけで、激オススメです。

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