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犬とハサミは使いよう 【8/10】

呼吸の如く読書をし、本が読めなければ生きていけない真性読書中毒の春海和人は、大好きな作家、秋山忍の新刊を喫茶店で読んでいると、強盗にでくわし、黒髪の女性をかばって命を落とすことに。

目が覚めると、犬の姿になっていて、ペットショップのケージにいる自分。そんな自分を買いにきたのは、助けた女性で、しかも作家、秋山忍、その人で・・・なダックスフントミーツハサミガールな物語。

いやーこいつぁ、面白かった!いきなり強盗にさされて、死んだと思ったら、ダックスフントになってしまっても対して動揺しない主人公が、二日程度本が読めないだけで発狂するというぶっとんだ性格がデラ素敵。

そんな春海の心の声をなぜか読めてしまう、秋山忍こと夏野霧姫。黒一色の黒髪ロングの毒舌女と、もうひたぎさん系列のキャラは自分の好みに合いすぎる。

散々ハサミで、春海をいたぶってはいても、心の奥底では自分のかわりに命を落としてしまったことに対する負い目がちらほらみえて、はぁはぁしますな。

ラストのバトル展開は、若干微妙ではありましたが、最終的に獣姦の是非にまで一人ぶつぶつ言い始める夏野さんがとってもイカシマス。最初は、実は体自体は昏睡状態で残ってると思いきや、ガチで死んでしまってる臭いところがシリアス要素を際立たせていてなお良い感じ。

というわけで、なかなかのお勧め。春海に妹がいたり、夏野さんに姉がいたり、本屋のおっちゃんのところに娘がいたりと、今後犬であることを生かしたラッキースケベが連発しそうではありますが、どうでしょうかね。

それにしても二人チームの作家さんとは、驚いたなぁ。

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ベン・トー 7 真・和風ロールキャベツ弁当280円 【8/10】

修学旅行で、槍水が不在の折に、部室に現れたOG、鳥頭みこと。最初はフレンドリーに接してきたものの、どこか彼女の態度がおかしいことに佐藤も気づき始めて・・・

半額弁当に生き様を懸ける狼達の物語、第7巻。

根暗女にネチネチ精神攻撃を受けて、クリーチャーには人間としての尊厳を奪われて、白梅様には理不尽な暴力を受けて・・・と、なんで学園ラノベなのにこんなに惨い仕打ちを受け続けてしまうのか、佐藤くん。

例によって、今回もやっぱり佐藤のサブキャラ男友達連中との回想が楽しすぎてやばい。うーん若さゆえの野郎同士の煩悩が織り成す馬鹿さ加減が本当に最高です。あと、まいどお馴染みのセガトークに、都市伝説扱いされたオヤジエピソードと本筋に全然関係ないところがダントツで面白すぎて困る。

鳥頭さんは、なんともはやめんどくさい娘ですね。なんつーか、こんなありがちな恋の嫉妬で部が崩壊してしまっていたとは。いや、他にも要素があるらしいのですけど。

一方で、今回は、双子姉妹がなんか可愛かったですねー

というわけで、相変わらずの面白さ。アニメ化したときの茶髪さんが早くみたい!

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ゼロの使い魔 〈古深淵の聖地〉 20 【7.5/10】

うおー残すところ、これを含めてあと3巻で、完結ですか。

それにしても、ティファニアのラッシュがすごすぎる。もう・・・空の鐘が響いちゃうエンドでいいんじゃないでしょうか。

そして、あっさりと見つかった聖地。で、やっぱりでてきた核兵器。うーん、ファンタジー世界で、現代の兵器とか登場するとやはり痺れますなー

なんだか危ないフラグをぷんぷんジュリオが匂わせて、ものの見事にサイトが回収してしまっていますが、最後はハッピーエンドというか、空鐘エンドであると、硬く信じて、次巻を待ちたいと思います。

しっかし、エスとエムを使いこなす変態ぽっちゃりの生き様が眩しいね!

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夢見る彼女の奇妙な愛情 【7.5/10】

無口で無表情、ついたあだ名がロボ。そんな女の子を彼女に持つ俺、高良康。たまに「誤作動」と呼ばれる意図不明な行動をしても、ちょっと未来が見えるらしくても、自分は彼女が好きなのだ。そんな、ちょっと変わった能力持ちの男女と、ときどき起こる殺人事件とロケット馬鹿が織り成す物語。

ちょいーと、タイトルに偽りあり?ですかね。真意が読めないロボの行動にとまどいつつも、相手の心に深入りせず、なんとかお付き合いを続けるへたれもとい紳士な康くんの我慢強さが素敵。彼女には紳士的でも友人にはドSな性格もよいですな。

残念なのは、ロボの可愛らしさが、意図不明な行動描写にかなりひっぱられたせいであんまりみれなかったところですね。最終的に、どうしてそういう行動をとりつづけているかっつていうのも早めに察しがつきますし。

一方、もう一人の主人公というかヒロイン緑乃さんがなかなか魅力的でしたね。自分という世界の異物に対する疑問をもちつつ、そんな疑問への回答の呼び水的なものを知らずに語るロケット馬鹿とのボーイミーツでガールな展開が微笑ましくはありました。彼女の神様に対する解釈も浪漫があって良いですね。

というわけで、まずまず?といったところでしょうか。

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人類は衰退しました 6 【7/10】

人類が黄昏時に入って、妖精さんが新人類な世界のほのぼの?ライトノベル。今回は、鳥人間コンテストの話と、再び腐のムーヴメントが巻き起こる話の2本。

そんな感じでアニメ化企画進行中・・・だと?な第六巻。

んー、随分と今回は薄い本ですな。まさか、本編のネタとあわせて薄くしたわけじゃないよね?内容的にも取り立てて面白みのあるものが無かったなぁ。

というわけで、アニメ化は吉報ですが、内容的にはちょいと微妙な巻でした。

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ケモノガリ 3 【8/10】

人を狩殺すことを文化にする権力者達の集い「クラブ」を狩り続けるケモノガリ。今度は、クラブの初期メンバーが多いとの情報から、ドイツの古城に住む標的に挑むが・・・中二病全開、バイオレンスリベンジャーライトノベル第三巻!

やー相変わらず、読みやすく、暴力的で、中二的な痛々しさが気持良いお話でした。今回は、新しい仲間が加わる熱い展開に、新しい宿敵の誕生と敵味方の両面に見所があってかなり良い感じ。

語ることは、多くはないんだけれども、ジェットコースター的な面白さなんで、それでいいのです。相変わらずのオススメでー

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ココロコネクト ミチランダム 【7.5/10】

バレンタインデー直前、二股状態にケリをつけるために、伊織に告白する太一。しかし、伊織の答は、太一の期待するものとは違って・・・

自分の本音がランダムで文研部のメンバーに聞こえるという、ふうせんかずらのいつもの手管で、次第におかしくなり始める伊織。

ってわけで、めんどくさい女、伊織さんが、とてもめんどこうさい女にクラスチェンジ!

やー善意の押し付けとか、他人が求める理想の自分とか、大なり小なり当然あるものなんだから、そう潔癖にならんでも・・・と、思ってしまったり。

とにもかくにも、あれだけ周囲の人間といたずらに摩擦を起こしても、それを修復してくれる太一らの行動力はたいしたもんですなー自分だったら、もう近づかないですね。

結局、若干ワンクッションありつつも、雨降って地固まる展開はいつもの通りで、やはりちょいと慣れを感じてしまっていたのですが、最後の稲葉んが可愛かったので、もういいや!

しかし、ネタ的にもきつくなるだろうし、最後のせりふといい、そろそろ終幕なのかしらん?

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俺の彼女と幼馴染が修羅場すぎる 【8/10】

こんなあざといタイトルに誰が釣られるクマー!と、ものの見事に一本釣りだったんですが、これがどうにも良い意味で裏切られる内容でしたね。

恋に浮かれる恋愛教信者な若人を目の敵にし、なんだか訳ありな過去を匂わせつつも、超絶美少女なため、毎日告られるのがうっとおしいからカモフラージュで付き合ってと、主人公の秘密を盾に恫喝する帰国子女の真涼さん。某蟹娘的なクール系毒舌キャラさが実に私この好みでした。

対するは、見た目も思考もお子様だけども、その純真さがまぶしい幼馴染の千和。主人公に彼女が出来たと知って対抗心を燃やしモテ道にあさっての方向に驀進しながらも、それに気づかないおばか可愛い子。デートの約束を取り付けても、まったく意にかいしない主人公に怒って涙するお約束展開はいいですなー

と、タイトルとは別にまったく修羅場になっていないのですが、軽快で読みやすい会話主体の構成と、割としつこいジョジョネタが個人的には好印象でした。登場人物は少ないながらも、それぞれの過去をバックボーンにしっかりとキャラ立ちしていたのが良い感じでしたね。

というわけで、会話主体なラブコメがお好きならオススメ。次巻もでるようなので、もう一人ぐらいヒロインが参戦しても良い気がします。

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狼と香辛料 XVI 太陽の金貨 下 【7.5/10】

店を買って、レスコで生きていこうと思った矢先に、ホロとロレンスの目の前に現れたのは、デバウ商会の会計人ヒルデ。彼は、商会が内部分裂し、北の地に戦争が起こるのを未然に防ぐため、最後の頼みの綱としてロレンスに助力を請うが・・・

前回の幸せムードが一転して、暗転。全てを失いかけても、たった一言で傭兵団を、自分のため目的のために死地に追い込む手際に、自分との格の違いを感じるロレンス。ホロとも別行動で、どうにも役に立てない自分の無力さを感じていましたが、最後の美味しいとこどりのための伏線に過ぎませんでしたな。

今回の物語の落としどころは、なんだか力技臭いものがありましたが、そういったことよりも、ホロとロレンスが再会したあたりのやり取りをみると、こんなに熱々な関係になってしまっていたのだなぁと、ちょっと感無量の感がありましたね。

しかし、結末としては、本編できっちり二人の落ち着きどころを描写して欲しかったところなのですが、それは、後日でる短編でやってくれるのかしらん。

個人的には、蛇足とは思わないので、なんとかやってほしいところですね。

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デュラララ!!×9 【8/10】

とある建物に監禁された、情報屋、折原臨也。頭に麻袋を被せられ、違法カジノを取り仕切る【アンフェイスパナ】のサブリーダーで拷問好きミミズの尋問が始まる。彼女がいうには双子の妹がもうすぐ連れてこられるというが・・・

どう読んでも、拷問好きと調子こいてるミミズさんが最後にひっくりかえされる展開がみえみえすぎて、それが逆に楽しみってのが困る。イザヤに対する心配が読者的に零なのがぱねぇですなー

今回は、臨也と新羅の二人の関係にスポットが当たっていて大変興味深かったですね。何より、臨也の方が、新羅に嫉妬していたってのが面白い。新羅の人間無関心さってのは、ある意味臨也と付き合うよりも心苦しいものがあるかもしれまんせな。小学生時代のシズちゃんと新羅のエピソードもその内やって欲しいですね。

というわけで、相変わらず主人公メンバー以外の回のが面白いなぁ。次巻は田中太郎さん回のようですが、どうなることやらー

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木造迷宮 1~4巻

世間の片隅で 昼夜の区別なく 三文小説を書いて暮らしている
  そんなボクの家には どういうわけか よく出来た女中さんがいる

という女中最高漫画。もー女中のヤイさんが筆舌に尽くしがたいほどの可愛らしさ!健気で頑張りやさんで、料理が美味しくて、ダンナさんのことを大事に想っていて、その一つ一つの喜怒哀楽が全て可愛い!

へたれなバトーさんみたいなビジュアルのダンナさんも、不器用ながらもヤイさんに思いやりをもって接していて、二人の常に新婚さんみたいな初々しさがたまらんのですよ。

ダンナさんの従姉妹で、ツンデレのビジネスウーマンサエコさんやら、ダンナさんの書く小説の数少ないファンのJKさんとか、何気にもてまくりなダンナさんがぱねぇ。

とにかく、一つ一つのエピソード毎に、二人の絆が少しずつ深まる感じがして、とてもほっこりできる良い閉鎖的日常漫画。描かれる世界は狭いかもですが、それでも、ダンナさんとヤイさんの関わる人物も交えた世界はとても好ましく暖かいものですね。

というわけで、超絶オススメ。

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ココロコネクト カコランダム 【7/10】

“ふうせんかずら〟による「人格入れ替わり」「欲望解放」の騒動から危機を乗り越え絆を深めた文研部メンバー。しかし、今度は“二番目〟と名乗る人物が現れ、太一以外がランダムで、子供の姿に逆戻りしてしまい・・・

昔の自分を体験することで、当時の恋心とか、苦い思い出を現在の思いと同じように思い出して、動揺する文研メンバー。

ひたすら桐山一直線だった青木の恋心がぶれてしまうものの、きっちり乗り越える青木がナイスガイすぎる。一方、青木の気持に依存していた唯も、過去の失敗を乗り越えるんですけども、もー流石に眩しさを通り越して、恥ずかしくて直視できませんわな。あの二人のシーンは。青春度が高すぎです。

というわけで、今回は青木と唯がメイン回でしたかね。順調に殻を破りつつある文研メンバーの中で、最後の伊織の一言が不穏な感じですなー

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ココロコネクト キズランダム 【8/10】

“ふうせんかずら〟による人格入れ替わり現象に悩まされてから早、三週間。徐々に昔話として心に整理がつき始めた文研部員5名だったが、今度は、自分の欲望に歯止めが利かない「欲望解放」という現象が起り始めて・・・

傷つけ許しあい絆を深める青春ライトベル第二巻。

いやー今回は稲葉んが可愛すぎて可愛すぎてたまらんね。欲望解放は、前回の人格入れ替わりより、精神攻撃という意味では大変重く、自分の知りたくない本心を知ってしまい自己嫌悪するわ、他人に思いもよらない暴言を吐いて、誰ともかかわりたくないと引篭もってしまううわで、人間関係をずたずたにする大変いやらしいことこの上ないなふうせんかずら。

そんな状況下で、みんなの精神的支柱にならんとする稲葉んでしたが、本心ではとっくに心が悲鳴を上げていて、弱い自分を曝け出すことで嫌われてしまわないか、自分の求められる役割をこなせなければ他の4人との絆が絶えてしまうのかといった、葛藤や不安がとてもよく分かるだけに、そういった不安を一掃する、伊織の一喝は最高でしたな。

他人から求められる自分を実感し、覚醒した稲葉んの青春っぷりの眩しさがぱねぇ!

一方、人を傷つけても、傷つけあうのが友達だ、傷つけ、傷つけられても一緒にいたいと決意する太一も眩しいものがありました。というか委員長の全能っぷりがこれまたぱないですね。もう様づけしてもしょうがないレベル。

というわけで、非常に良い青春物語でしたなぁ。太一争奪戦を宣言した稲葉んの活躍に期待したいところです。

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ココロコネクト ヒトランダム 【8/10】

五人の男女の人格がランダムで入れ替わる学園青春ライトノベル。

方々で、面白いとの声を聞いて読んでみましたが、なるほどといった感じ。

人格が入れ替わったり、戻ったりを繰り返すことで、女の子三人の心の負い目が浮き彫りになり、それを自己犠牲野郎な主人公が解決してフラグを立てる、というのが基本スタンス。

救ってあげたいとナチュラルに思って行動する主人公の気持悪さは、やはり他人の心にずけずけと入る込もうとする無遠慮さからですかね。いや、その自己犠牲っぷりが他者からきっちり批判されていることと、最後に自分自身がなぜそうであるのかを自覚する流れがあるので、最終的に主人公に対して悪感情を抱かないのは良かったです。

というわけで、なかなかの面白さ。続刊も読んでみよう。

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